
トップ >> 食図鑑 ~ 惣菜
惣菜(そうざい)とは、主食とともに食べる様々な料理、すなわち副食、おかず(菜)のこと。総菜とも。日本では、飯を中心とする主食を副食と区別して考える伝統があり、主食と副食の概念がない地域では料理に相当するであろう。馳走より日常的な料理を指す。地方によっては、その土地独自の野菜(京野菜、江戸野菜など)や食文化を背景にして、よそとは異なった料理文化を持っているところもある。たとえば、京都のおばんざいというのは、京言葉で「日常のおかず」のこと。海に遠い盆地の京都では、寺も多く、漬物、乾物、精進料理を取り入れたおかずが発展し、よそとは違ったものがある。大陸との行き来の歴史を持つ福岡、長崎や、琉球文化の影響を残す沖縄などにも独自の日常の惣菜、郷土料理が多い。本来は家庭で作ることが主であった惣菜は、晩婚化にともなう単身者の増大、核家族化や専業主婦の減少、またバブル景気時からのグルメブームなど社会的な変化にともなって小売店が提供する商品としての需要が拡大し、種類も増えて品質も向上してきた。 そのなかで大手広告代理店が持ち帰り惣菜のことを、家の中で調理し食事をする「内食(ないしょく)」と、調理されたものと食事の場所の両方を提供する「外食」の中間であることから「中食(なかしょく)」との造語で呼び、そのトレンドに注目した。一時若干すたれ気味だった惣菜の語も中食への注目とともにまた広く使われ出している。